6月20日の「おむつゼロの日」にちなみ、前日の6月19日(水)に、【「おむつゼロ」を目指して~明日から使える実践知~】をテーマとしたオンラインセミナーを開催いたしました。
特別養護老人ホーム 戸畑大谷園 介護主任の長久大輔氏によるご講演と、Q&Aセッションの二部構成で実施いたしました。
参加者の方からは、「他施設での取り組みを聞く事ができ、新たにチャレンジをしていくヒントになりました。」「具体的な事例が聞けてよかった。」等のご感想をいただいております。
お忙しい中たくさんの方にご参加いただき、弊社一同大変嬉しく思います。
ありがとうございました。
本セミナーの録画データをご希望の方は、下記よりお問い合わせください。
HP:https://dfree.biz/professional/contact
Mail:care@dfree.co.jp
TEL:03-5459-1295(平日10時~17時・年末年始除く)
※セミナー申込み時に動画送付を希望されていた方には、動画送付が完了しております。メールボックスをご確認いただけますと幸いです。(送付元:care@dfree.co.jp)
■概要
- 開催日時:2025年6月19日(水)16:00~17:00
- 主催:DFree株式会社
■講演
特別養護老人ホーム戸畑大谷園 介護主任 長久大輔氏
『トイレでの排泄をあきらめない排泄ケア』
今回の講演では、戸畑大谷園さまで積極的に取り組まれている個別排泄ケアの具体的な実践内容、紙パンツから布パンツへの移行のポイント、およびDFree活用事例についてご紹介いただきました。
当初、コスト削減を目的におむつメーカーの変更やパッド交換回数の見直しを進めたところ、尿路感染症やスキントラブルが続出。これを契機に個別排泄ケアへの転換が図られました。
施設ではまず、排泄記録のデータ化に注力。尿量や排泄時間の可視化により、ご利用者さまお一人おひとりに合った排泄ケアのタイミングを分析し、最適なケアを提供しています。
特に介助でトイレに行ける方には、早い段階で布パンツへの移行を実施。立位が困難な方には移乗サポートロボットを併用し、安全かつ自立を促す排泄支援が行われています。
さらに、DFreeによる排泄予測や尿のたまり具合の可視化、および排泄記録や排尿傾向の分析機能を活用することで、ケアの効率化と客観的な振り返りを実施。以前は1名のデータ集計に3時間を要していたところが、現在では業務負担も大幅に軽減されています。
これらの取り組みにより、利用者の自信を引き出す成功体験の積み重ねや、日中のおむつ外しにまでつながっている事例も報告されました。
「布パンツはパッドとの相性やホールド力に優れていて意外と漏れにくい(衣類汚染につながりにくい)」というお話もあり、参加者の皆さまからも大きな反響がありました。
データに基づいてご利用者さまの状態を把握し、ご本人の意思を尊重しながら丁寧に関わることが、質の高い排泄ケアを支える大きな要素であると感じさせられる講演でした。
【参加者の声】
「とてもわかりやすく、勉強になりました。」
「おむつはずしは入居者にとっても、施設経営、介護職員の労働負担にとっても、良いことずくめだと理解しました。」
「個別のデータ取りが大切になってくること、ご入居者お一人おひとりの排泄リズムを掴むことが、結果として職員の負担軽減や経費削減ににつながってくるのは意義深いと思いました。」
■Q&Aセッション
長久さまより、参加者の皆さまからのご質問にお答えいただきました。
布パンツ移行方法をはじめとする具体的な個別排泄ケア推進方法、認知症の方の対応、DFreeの運用に関する質問が次々に寄せられ、参加者の皆さまの関心の高さが伺えました。
こちらで紹介しきれないほど多数のご質問にお答えいただきました。気になる方はぜひ録画をご覧ください!
【参加者の声】
「とても良かったです。聞きたいことがどんどん聞けて、スッキリしました。」
「答えが具体的でよかった。」
「時間いっぱい回答していただけて、とても参考になりました。」
それでは、次回の排泄ケアセミナーもお楽しみに!
■施設概要
社会福祉法人北九州市戸畑民生事業協会 特別養護老人ホーム 戸畑大谷園
-住所:〒804-0032 福岡県北九州市戸畑区西大谷1丁目6−22
-TEL:093-883-0622
-施設HP:https://www.tobata-minsei.or.jp/pages/150/