10月15日(水)、10月17日(金)、10月20日(月)の全3日程で、「専門家による尿もれ対策 -骨盤底筋の基礎知識とトレーニング」をテーマにオンラインセミナーを開催いたしました。
西九州大学リハビリテーション学科講師/理学療法士の坂本先生によるご講演(トレーニングの実技指導を含む)と、Q&Aセッションの二部構成で実施いたしました。
参加者の方からは、「利用者様と楽しみながら骨盤底筋の運動をしたいと思います。」「1時間があっという間でもっと聞いていたい!といった気持ちでした。」「今後も介護の現場にとって役に立つようなセミナーの開催をよろしくお願いします。」等のご感想をいただいております。
お忙しい中たくさんの方にご参加いただき、弊社一同大変嬉しく思います。
ありがとうございました。
■概要
- 開催日時:2025年10月15日(水)16:00~17:00、10月17日(金)17:00~18:00、10月20日(月)14:00~15:00
- 主催:DFree株式会社
- 共催:SDCソリューションズ株式会社
■講演
西九州大学リハビリテーション学科講師/理学療法士 坂本 飛鳥先生
『骨盤底筋の基礎知識とトレーニング』
リハビリ職以外の方からのお申込みの割合が大きかったことから、今回のご講演では骨盤底筋についての基礎知識(役割や機能)からご紹介いただきました。
その他に、実践に向けて抑えておきたいポイント、ご高齢の方へのトレーニングについてお話いただき、最後に実技を交えて座位・立位で実践できる運動についてご紹介いただきました。
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【坂本先生からのキーメッセージ】
-骨盤底筋の基礎知識
- 骨盤底筋は身体を支えるのに重要なインナーユニットの一部
- 骨盤底筋は筋活動がおこると上方または下方へ動く(収縮する)
- 骨盤底筋の機能が正常であれば腹部と一緒に内側に動く
- 骨盤底筋は「素早く収縮する」「長く持続的に収縮する」の筋活動(収縮)がある
- 骨盤底筋の活動には良い姿勢をとることが重要
-骨盤底筋トレーニングの実践
- 骨盤底筋が収縮しやすいようにトレーニング前にストレッチ・呼吸を行う
- 骨盤底筋の筋線維の特徴に合わせたトレーニングを行う(素早く収縮、持続的な収縮)
- トレーニングがしやすい姿勢を選択する
-高齢者のトレーニングを考える
- 日常生活における排泄動作を評価し、どこで障害がおこっているかを考える
- 骨盤底筋の収縮感覚がない場合、個別で対応し、フィードバックを行いながら実施する
- 太ももやお尻の筋肉と一緒に動かす
- 臥位でのトレーニングが力が入りやすい(個人差はあるが)
- 少しずつを毎日継続
- 継続するには実施したこと、効果や変化を見える化→習慣化
※セミナー内でご紹介いただいたトレーニングは、坂本先生監修の「骨盤底筋トレーニングアプリeltr -えるとれ-」にて、本セミナーに合わせて追加配信いただいております。
【参加者の声】
「基礎編でとても分かりやすかったです。排尿ケアや尿漏れに困っている方の支援の必要性を感じました。」
「理解力がある利用者さんは説明をしながら、理解が難しい利用者さんは大きな筋肉を鍛えながら骨盤底筋の収縮を促せるよう、姿勢に気を付けて行っていこうと思いました。」
「今まで、自分がやってきたことの正しい部分、改善部分が理解できてとてもよかったです。」
「体操の実演が分かりやすかったです。」
■Q&Aセッション
坂本先生より、参加者の皆さまから事前にいただいたご質問にお答えいただきました。
(一部のご質問は、事前にご講演内容に盛り込んでいただきました。)
認知機能やADLの低下がみられる方に対するアプローチ方法についてのご質問が多く寄せられており、参加者の皆さまの、個々の状態に寄り添ったアプローチを目指す姿勢が伺えました。
こちらで紹介しきれないほど多数のご質問をお寄せいただき、ありがとうございました。
【参加者の声】
「実際の疑問意見はとても参考になります。」
「体操以外のアプローチでは、量ではなく質を意識するとの回答になるほど、と思いました。」
「将来自分が介護をする立場になる可能性もあるので、とても参考になりました。骨盤底筋群だけを意識しない、日常でどこに不便さを感じるのか・・といった先生の寄り添うサポートがとても素敵です。」
それでは、次回の排泄ケアセミナーもお楽しみに!
■会社概要
SDCソリューションズ株式会社
- 会社HP:https://www.sdcns.co.jp/
- 骨盤底筋トレーニングアプリeltr -えるとれ-(坂本先生監修)
- eltr紹介ページ:https://www.sdcns.co.jp/eltr.html
- eltrアプリ:https://eltr.jp
