今回ご紹介するのは、100歳(取材当時)のお祖母さまを在宅で介護されているIさまのケースです。
もともと、時間を決めたトイレ介助での「空振り」に悩まされていました。DFreeを使うことで、尿のたまり具合がわかる安心感が得られたことに加え、お祖母さまの健康面でも良い変化があったと言います。日々の介護がどのように変わったのか、お話を伺いました。
(インタビュー日:2025年10月2日)
基本情報
・要介護度:要介護5
・介護体制:お孫さん(Iさま)が介護
できる限りトイレですっきり排尿してほしいけれど…タイミングがわからない
——DFree導入前の排泄状況を教えてください。
なるべくトイレで排尿できたらいいな、という思いがありました。その方がパッドをたくさん買わずに済みますし、尿を出し切れない状態が長時間続くと尿路感染症のリスクもあるからです。祖母自身もトイレに行きたいような仕草を時々することがあり、おむつを交換されるのも嫌かな…と思い、夜間以外はできる限りトイレですっきり出させてあげたいと考えていました。
──排泄介助の方法と、どのようなお悩みがあったかを教えてください。
祖母は歩行が難しく、ポータブルトイレを使っています。介助は、抱えて一度座位になってもらい、おむつをすぐに脱げる状態にして、ベッドの横にあるポータブルトイレに移動します。
DFreeを使う前は、だいたい3時間おきに時間を決めて介助をしていました。具体的には、5時過ぎ、9時半、12時半、15時半、19時にトイレ介助をして、夜から朝まではおむつで対応する流れです。
時間を決めた介助で、ほとんど漏らすことなくトイレで排尿できていました。ただ、課題だったのは失禁よりも空振りです。せっかくトイレに連れて行っても尿が出ないことがあり、祖母の体力を考えると、その空振りがかわいそうだと感じていました。
——DFreeを知ったきっかけを教えてください。
一度、祖母をトイレに座らせたときに意識消失してしまい、これは排尿のことを真剣に考えてみようと思ったのが大きなきっかけです。
そんな時、ヘルパーとして働いている私の夫が、ケアマネジャーの資格を取得する際にDFreeがあるのを見つけて教えてくれました。「これはいいな!」と感じて問い合わせをしました。
トイレのタイミングが合うことで、お祖母さまの様子にも良い変化が!
——DFreeを使い始めてから変わったことはありますか?
日中の排泄介助のときに使っています。時間を決めた介助ではなく、DFreeの通知が鳴った時にトイレに連れて行くようになり、本人の排尿のタイミングが正確にわかるようになったんです。以前、トイレでの意識消失があったので、祖母の覚醒状態にも気を付けながらタイミングを見計らっていますが、その見極めが適切にできるようになったのが本当に有難いです。
また、本人の排尿パターンに合わせて介助できるようになったからか、祖母の覚醒状態も良くなった印象があります。日中しっかり起きていることが増えました。
別の発見もありました。排尿した後すぐにDFreeの数値が2〜3まで上がってくることがあり、「あ、これは出し切れていないんだな」ということがよくわかるようになりました。尿がまだ残っているということが発見でしたね。
使い始めたばかりの頃は、DFreeのたまり具合の数値が上がったらすぐにトイレに連れて行かなきゃと思っていたのですが、使っていくうちにそうでもないことがわかりました。尿をためる機能が意外とあるんだな、ということも知れました。
膀胱の状態を確認できる安心感
──介助者として、どのようなメリットを感じていますか?
気持ちにゆとりができました。専用のお知らせ機器に通知が来るので楽ですし、買い物中などの外出時にもたまり具合を確認できるので、「トイレ大丈夫かな」「尿がたまりすぎてないかな」とそわそわすることがなくなりました。
「今の膀胱はこういう状態なんだ」ということがわかって、安心できるようになったんです。今まで見えなかったものが見えるのが良いですね。排泄の記録を入力して振り返ることができるのも便利です。
もともとしていた介護も間違っていなかったと思いますが、DFreeを使うことで排尿しきれていないことが分かったり、心の不安が少し消えたような感じがします。
DFreeがあって本当に助かりました。存在を知らないだけで、必要としている人はきっといると思います。今後の製品開発にも期待しています。
Iさま、貴重なお話をありがとうございました。
DFreeが空振りの解消と、膀胱の状態把握、さらにはお祖母さまの覚醒状態の改善にお役に立てたことを大変嬉しく思います。
これからも、在宅で介護をする方、される方、双方の負担軽減と安心に貢献できるよう、社員一同努めてまいります。
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