今回ご紹介するのは、認知症のある84歳(取材当時)のお父さまを在宅で介護されているHさまのケースです。「できる限り、自分の力でトイレに行ってほしい」——その想いとは裏腹に、排泄のタイミングがわからず戸惑うことも多くありました。DFreeを使用してから介護の負担や不安がどう変わったのか、そのリアルな体験を伺いました。
(インタビュー日:2025年8月7日)
基本情報
・要介護度:要介護2
・疾患:認知症(14年前に診断)、前立腺肥大、前立腺がん
・介護体制:娘と妻が二人三脚で介護
排尿のタイミングが読めない日々
——DFreeをご使用になる前のお父さまの排泄状況について教えてください。
要介護2と認定された時には、まだパッドはしていなかったと思います。2年前に週1回、1日型のデイサービスに通うようになって、そのタイミングでリハビリパンツに変えました。尿意を我慢できずに少し漏らすことがあり、普通の布パンツに前だけの部分パッドを付けていました。パッドは価格が高いので尿漏れパンツも試しましたが、生地の耐久性がなく洗濯に弱いため面倒でした。
尿意を感じたら自分でトイレに行くこともありましたが、デイに行った日は帰宅後30〜45分おきにトイレに駆け込むくらい頻回になってしまいます。職員の方に水分量の調整をお願いしましたが、対応は難しいと言われました。一方で、別の日には5時間も尿が出ないこともありました。前立腺肥大やがんの影響もあるのではと考えていましたが、デイの職員さんも困惑している状況でした。
さらに1年ほど前からは、「トイレ」や「おしっこ」という言葉がわからなくなり、トイレに行っても何をする場所かわからず、ボタンやレバーで遊んだり、便座で寝てしまうことも増えました。
時間を決めて連れて行っても全く排尿しないこともあり、困っていたところに、昨年末のコロナ感染を機に状態がさらに悪化してしまいました。
介護保険で購入できる「希望の機器」
——DFreeを知ったきっかけを教えてください。
もともと排尿のことで困っていたので、ネットで「排尿日誌」「排尿」「頻尿」「デイから帰ってくると頻尿 なぜ」などのキーワードで調べていたところ、DFreeの広告が目に入り、「これはいいかもしれない!」と思ったのがきっかけです。介護保険で9,900円で購入できるという点に強く惹かれました。
——DFreeを選ばれた決め手は何でしたか?
最初からメーカーに問い合わせをしていて、その時にはもう購入を決めていましたが、お試しができるのも魅力的だと思いました。1割負担で9,900円なら試してみよう!と。
また、「できる限り自分の力でトイレに行ってほしい」という想いもありました。本人もその方が良いと思いますし、私たちもおむつ代や交換の手間が減って助かるので、お互いにとってメリットが大きいと感じています。
尿のたまり具合がわかる安心感を実感!
——現在の活用方法を教えてください。
声掛けやDFree専用お知らせ機器の通知音をもとに歩いてトイレに移動しています。お知らせ機器から「どんぐりころころ」のメロディーと「トイレに行ってみよう」という音声が流れると、本人も笑顔になり、声掛けもしやすくなりました。
夜間は「起き上がり通知」も使っていてとても役立っています。以前は赤外線センサーで見守っていましたが、通知音に慣れて気づけないこともありました。DFreeは「起き上がりを検知しました」と音声で知らせてくれるので助かります。
——DFreeを使い始めてから変わったことはありますか?
最初は恥骨を目安に装着しても、体勢によって数値が安定しないことがありましたが、最近では「体が丸まっている時は検知しにくい」ということがわかり、ある程度対処できるようになりました。
トイレでの排尿成功率が上がり、トイレに行く回数やパッド交換の回数も減っています。
前立腺肥大の影響でたまり具合が増えてもすぐに排尿できないことがありますが、「数値7になってから1時間後くらいがちょうど良い」という感覚も掴めてきました。自分なりにデータ分析を続けていますが、本当に助かっています。
(以下、Hさまより情報提供)
【DFree使用前】
・本人の訴えでの誘導:約3割
・定期的(2時間ごと)に誘導:約4割
・訴えはあったが間に合わず漏れたケース:約3割(訴えなく居眠り中に漏れたケース含む)
【DFree購入後】
・ほとんど通知をもとにトイレ誘導。
・定時誘導は廃止し、「通知」や「スポット測定」を確認後に誘導。
・本人の訴えでの誘導は1~2割に減少。数値を見て先回りした誘導を実施。
・間に合わず漏れたケースは1割以下に減少(居眠り中のみ漏れあり)。
——DFree使用後、具体的にどんなメリットを感じましたか?
一番は安心感です。
デイから帰宅するとトイレの回数が非常に多くなりますが、尿が出きっているのか残っているのか全くわかりません。本人は尿意を訴えられないため、こちらが把握するしかありませんでした。DFreeがあれば、たまり具合を数字で確認できるので、必要なタイミングでトイレに連れて行けるのが本当に助かります。
また、催し物やコンサートなど外出時にもDFreeが役立っています。途中でトイレに行くのが難しいこともありますし、公演中に「トイレまだかな、大丈夫かな」とそわそわして集中できないと疲れてしまうので、排尿のタイミングが事前にわかるのはやっぱりすごいですね。家を出る前に排尿してもらう、という使い方もできます。
先日も腰痛で病院に行った時、MRIを撮る前に「スポット尿測定」でたまり具合を確認したところ数値「10」と表示されました。検査前に最高のタイミングでトイレに行けて、とても安心できました。
お風呂や寝る前に排尿してもらえるのも大きなメリットです。今までは尿がたまっているのにそのまま寝かせてしまうこともあったかもしれませんが、現在は尿のたまり具合を見て、排尿してから寝かせることができています。
今後も多くの方がDFreeを使い、機器がさらにアップデートされ、使用事例が増えていくことを期待しています。ありがとうございました。
トイレに間に合わず漏れてしまうケースが3割から1割以下に減少したというデータを踏まえ、今回インタビューにご協力いただいたHさま。DFreeが日々の介護に安心感をもたらしていることを大変嬉しく思います。これからもHさまのようにご満足いただける方を一人でも多く増やせるよう、社員一同努めてまいります。
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