トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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自分らしい暮らしの実現に向けた排尿ケア

2024年12月にDFreeのレンタルを開始いただき、その後ご購入に切り替えていただいた特別養護老人ホームやさとさま。DFreeをご活用いただいている佐久間さまと友常さまに、ご導入背景や事例についてお話を伺いました。(インタビュー実施日:2025年6月23日)


夜間の排泄ケア見直しのためDFree導入

DFreeをご活用いただいた背景を教えてください。

夜間の排泄ケア見直しに向けて、ご利用者さまの失禁が少なくなることで利用者さまが安心して快適な睡眠に繋がること、職員の負担を軽減することを目指してDFreeを導入しました
 
夜間は、ご利用者さまがいる5つのグループを4名の職員でケアしています。中には、夜間眠れない方もおり、その方の見守りをしながら、他のご利用者さまの排泄ケアを行っています。

そのような状況で、排泄ケアに伺うも排尿がないケースや、すでに失禁しているケースがあり、失禁があった際には、衣類交換や保清などで1人の方へのケアに時間がかかってしまっているのが現状です。結果的に、ご利用者さまの安眠を妨害してしまうことや、どうしても見守りが必要な方の転倒リスクが高まってしまうことでの職員の精神的負担が課題となっていました。

夜間の排泄ケアが適正に行えることで、ご利用者さまの見守りや睡眠の質の向上、職員が不安なく業務に集中できるような環境を作りたいと思ったことが、DFreeを導入した背景です

どういった経緯でDFreeを知りましたか?

介護ロボットの試用貸出で、排泄ケアに活用できるDFreeを知りました。「課題の解決に活用できるのでは?」と思い、トライアルを実施しました。

トライアルはいかがでしたか?

実際に使用してみて、今までは職員の経験やそれに基づく主観によって排尿の支援を行っていましたが、データを収集・評価することで排尿傾向のある時間帯がわかり、曖昧だった排尿のタイミングが可視化できることを実感できました 。トライアル期間だけではなく、その後もご利用者さまに活用したいと思いレンタルを決めました。

レンタル期間を経て本格導入へ

本格導入に切り替えていただいた背景を教えてください。

DFreeの効果はトライアルで感じていましたが、本当に自分たちの支援の中に組み込むことができるのか、合っているのかということを試したかった思いがあり、初めはレンタル期間を設けました

その期間を経て、ご利用者さまの排泄ケアのタイミングで排泄ケアができ、失禁が減少したり、そのことでパッドの使用量が減ったり、さまざまなご利用者さまによい影響があったりと、その人らしい暮らしの実現につながっていると実感できました 。だからこそ本格的に導入して今後も使用していきたいと思いました。

レンタル期間中は、1つのグループで試用期間をもうけ運用していたので、今後は他のグループでも活用していきたいです。ご利用者さまの快適性向上と職員の負担軽減、おむつコストの削減など、施設全体で排泄ケアの改善に向けて取り組みたいと考えています 。

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DFreeを活用いただいている佐久間さまと友常さま

印象に残っているDFree活用事例

ご使用いただいた中で嬉しかったエピソードはありますか?

個人的にDFreeを活用してよかったなと思う事例は、終末期のご利用者さまに使用した事例です。
その方は、尿意の訴えがなくなってしまい、失禁によって皮膚が蒸れてお尻に皮剥けができてしまい、痛みもありました。しかし、DFreeの通知や分析を行い排泄ケアをすることで、皮剥けの改善がみられて快適に過ごしていただくことにつながりました。

また、その方は最期まで普段通りの生活をしたいという希望があった方でした。尿意がわからなくなってしまった、動けなくなってしまったから、おむつを使用するのではなく、DFreeを活用しながら亡くなる数日前までトイレに行き、最期までトイレで排泄ができたことは、尊厳の維持にもつながり、本当に良かった事例だと感じました

施設長のお言葉

これまで失禁があってから対応したり、空振りが発生したり、そのような後手に回るようなケアが常識でしたが、DFreeを導入することで理にかなったケアの在り方を見れたように感じました

尿測をしておむつを選定するような、工夫しながら介護をした時もありましたが、排尿しているタイミングとは異なる場合もあり、あくまで結果論ではあるので、DFreeを使用して予測したり分析したりすることで、前進のあるケアができると思います。

介護現場で学びながら資格をとる方が多い状況の中で、現場における職員教育が重要だと感じています。その際に、DFreeのような分かりやすい情報があると、職員間での教育にもつながりますし、何を根拠に介護をしているのかが明確になり、ご利用者さまやご家族の方の安心にもつながると思います

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施設風景

個別性のあるケアへの想い

最後に貴施設における思いをぜひ教えてください

排泄は集団ケアになりやすいと思うのですが、認知症の方でも排泄を失敗すると落ち込んでしまったり、空振りがあるとまた1時間後にトイレに行ったりと難しい状況があります。夜間だと、ご利用者さまの睡眠を削ってしまったり、夜間眠れないことで日中の活動量が減ってしまったりもあります。

当施設では、 「自分らしい暮らしの実現」 という方針を掲げており、排泄ケアもその一部として、個別性に合わせて適切に行えることを目指しています。常にご利用者の立場に立つ支援を忘れず、生活の質の向上に努めることを基本としたサービスを目指し、根拠をもってご利用者さまの生活を支えられるように、今後もDFreeを活用して取り組んでいきたいです


「自分らしい暮らしの実現」を目指して、日々ご利用者さまの個別性に向き合われている特別養護老人ホームやさとさま。暮らしの基盤となる排泄分野から、DFreeが皆さまのお力になれるよう、今後も一緒に取り組ませていただければと思います。

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