トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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現場のやりがいにつながる個別ケア!

2025年1月にDFreeをご導入いただいた特別養護老人ホームシルクロード七福神さま。導入前のトライアルや実証事業からDFreeをご活用いただいている白間さまと矢崎さまに、ご導入背景や活用エピソードについてお話を伺いました。(インタビュー実施日:2025年9月2日)


長年の勘から根拠のあるデータの活用へ

DFreeをご導入前の排泄ケアのご状況について教えてください。

👧矢崎さま
これまで、ご利用者さまの身体状況の変化に合わせて、日頃から排泄ケアの方法を見直してきました。例えば、経口摂取から胃ろうに変わったり、急変が起きて歩行困難になったり、薬剤調整で尿量が変わったりなどです。

また、新規で入居された方には、1週間尿測をしており、3時間毎にトイレ誘導やおむつ交換などをして、パッドの排尿量を測っていました。上手くいくこともあれば失敗することもあり、失敗が続くと何度もやり直していたので、職員もご利用者さまの負担も大きくあったと思います。

介護職員としての「長年の勘」に頼る部分も多かったので、新しい排泄方法やタイミングが決まるまで失敗が多くあり、時間がかかっていました 。「水分摂取がこの時間だから、この時間にトイレ誘導した方がいいね」とか「大体この時間に排尿している印象だから、この時間におむつ交換しよう」とかですね。

その中で、DFreeをご導入いただいた背景を教えてください。

👨白間さま
矢崎より話していたように、排泄の方法やタイミングなどに明確な根拠がないために、それらを職員都合で決めてしまっていることが正直多かったのかなと思います。「トイレに連れて行っても出ないよね」という理由から、トイレ排尿からおむつ排尿に変わってしまうご利用者さまを多く見てきました。

その中でDFreeを知り、 DFreeを活用することで、タイミングよくトイレにお連れでき、トイレでの排泄が1日でも長くできてご利用者さまの尊厳が守れるのではないかと感じました。 また、 夜間の排泄ケアを見直すことで、ご利用者さまの失禁が少なくなり快適で安心した睡眠につなげること、職員負担の軽減につなげることを目指したいと思いDFreeを導入しました。

あとは、前提にはなりますが、職員のやりがい向上に向けて、活用できるものはできる限り活用したいと考えています。

現場のやりがいを増やしたい!

職員さまのやりがいについて詳しく教えてください。

👨白間さま
介護施設として、業務が多いことでルーティン化せざる負えないことが増えているように感じています。排泄支援においても、ルーティン化してただの業務になってしまうことで、「やりがい」を感じることが少ないために介護職の魅力も上がらないという負の状態につながってしまっている印象です。

やりがいを感じてもらうには、根拠のある個別ケアを行い、ご利用者さまに対してよいサービスを提供して喜んでいただけることで、「介護やっててよかった!」と職員に思ってもらえることが非常に重要だと考えています。

DFreeや他の機器を導入することで、業務負担の軽減につながり、空いた時間でご利用者さまと外出をしたり、外食を楽しんだり、レクリエーションの時間を増やしたりと、喜んでいただける時間を増やしていきたいですね。

理念に沿った個別ケアに向けて

個別ケアへの想いについて教えてください。

👧矢崎さま
私たちは、ご利用者さまの「できたらいいなぁ」を実現していくことを理念でも掲げています。排泄に関しても、「トイレに行きたい」「夜はぐっすり寝たいからおむつが良い」など、それぞれのご利用者さまに寄り添ったお手伝いをしたいと考えています。選べるケアを実現するために、DFreeを今後も活用できればと感じています。

👨白間さま
個別ケアはその人らしさであり、当法人の理念である「その人らしい生命の尊重」を目指すうえで、必要不可欠で当たり前の行動だと考えています。その人らしさを考え、科学的根拠をもとに色々チャレンジして、その人らしい個別ケアを見つけて提供すること。当法人の目指す介護職の新3K「感謝・感動・かっこいい」に向けて、今後も活動していきたいです。

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インタビューにご回答いただいたおふたり

DFree活用事例と今後について

ご使用いただいた中で嬉しかったエピソードはありますか?

👧矢崎さま
個人的にDFreeを活用してよかったなと思う事例は、汚染回数が多かったご利用者さまに使用した事例です。その方は、食事摂取量が減って胃瘻に変わり、寝たきりになられた方でした。食事の変化もあり、排尿量が増えたことで、日々明け方や日中に衣類までの尿汚染がみられていました。なかなかおむつ交換のタイミングがつかめず、明け方は毎日で、日中もみられていたため、1日に2、3回衣類を交換することもありました。

その方にDFreeを使用し、排尿している傾向のある時間帯を把握し、定時のおむつ交換時間を調整することで、 今ではほとんど失禁がなく、着替えをすることもなくなりました。人数の少ない夜勤職員の負担軽減につながっただけでなく、ご利用者さまも快適に過ごしていただき、夜間の睡眠時間を確保できて、非常に良かった事例でした。

👨白間さま
DFreeを使用することで、 職員のご利用者さまへの想いが強くなったと感じています。 介護ロボットを活用する/活用できる職員が増えて、ケアの見直しが進んでいます。ご利用者さまへのサービス向上のための選択肢が増えて、大変嬉しく思っています。

今後の展望についても教えてください。

👧矢崎さま
新規入居者さまが入られた際には、排尿ケアのタイミング把握や、おむつ・パッドの選定に活用したいと考えています。

👨白間さま
現在、1ユニットで活用しており、ご利用者1名あたり2週間ほど装着して、データをもとに排尿ケアの見直しを行っています。成功体験を増やして他ユニットに共有することで、少しずつ広めているところです。これを、他ユニットでもバトン形式で行っていき、最終的に 全体で活用することで、新たな使用方法や使用意義など、どんどんブラッシュアップしていけたらと思っています。

新しい変化は、みんな初めは嫌がってしまうことだと思うので、成功体験を増やし、ポジティブな発信を続けていくことで、どんどん周りを巻き込んで活用していきたいです!

ミーティング風景.jpg

排泄ケアのミーティング風景

介護職の新3K「感謝・感動・かっこいい」を目指して、日々ご利用者さまの個別性に向き合われている特別養護老人ホームシルクロード七福神さま。暮らしの基盤となる排泄分野から、DFreeが皆さまのお力になれるよう、今後も一緒に取り組ませていただければと思います。

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