トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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大隅半島から発信する先進事例:DFreeで変わる介護現場のDX

特別養護老人ホームおおすみ苑

社会福祉法人博寿会

〒899-8212 鹿児島県曽於市大隅町月野1045 / 特別養護老人ホーム

定員:80名/8ユニット

2025年4月にDFreeをご導入いただいた、特別養護老人ホームおおすみ苑さま。
ユニットリーダーの浜松さまに、DFree導入の背景や排泄ケアの工夫、今後の展望についてお話を伺いました。
(インタビュー実施日:2025年8月22日)


大隅半島でナンバーワンの施設を目指して

DFreeをご導入いただいた背景を教えてください。

私たちの施設は鹿児島県の大隅半島にあり、「大隅半島でナンバーワンの施設」を目指して、ユニットケアによる個別支援に力を入れています。その取り組みの第一歩として、利用者さま一人ひとりの排泄パターンを把握するため、DFreeの導入を決めました。

以前は、職員のスケジュールに合わせた定時の排泄ケアが中心でした。しかし、DFreeで利用者さまごとの排泄パターンが把握できるようになったことで、業務マニュアルも個別に調整できるようになり、利用者さま主体のケアへと大きく変わっていきました

導入当初は「今まで通りでいいのでは?」という意見もありました。ですが、適切なタイミングでケアに入ることで排泄の失敗が減り、一度に介助する人数も減ったため、「こっちのほうが楽だね!」という声が次第に増えていきました。空振りの介助が減り、全体の介助回数が減ったことも大きなメリットです。

おおすみ苑さま.jpg

利用者さまの想いに寄り添うケア

個別ケアが重要だと考えられている背景や、皆さまが大切にされている理念はありますか?

私たちが個別ケアを大切にしているのは、「入居前から入居後まで継続した日常を送っていただきたい」「『トイレに行きたい』という利用者さまの想いを大切にしたい」という強い思いがあるからです。

定時でのケアを個別対応に変えていく際に工夫されたことはありますか?

日頃から「利用者さまに合わせたことをしようよ」と言い続けていました。DFreeで得られた排泄介助の目安時間を共有し、「この時間で介助に入ってみて」と実践を促しました。「実際にその時間でケアに入ったら楽になった!」という意見が出はじめ、徐々に全体に浸透していきました。

実際にやってみた職員からは「本当に楽になった!」という声があがり、この成功体験が徐々に広まっていきました。DFreeは、個別支援を進める上で非常に有効なツールだと感じています。

DXと独自の工夫で、ケアの質向上と効率化を両立

DFreeのトライアル期間中や導入後に、「DFreeが排泄ケアの質向上につながりそうだ」と感じたエピソードがあれば教えてください。

利用者さまの排泄の状況をデータ化し、膀胱の状態を知れたことです。例えば、DFreeを使うことで排尿後も尿を出し切れていないことがわかったケースでは、腹圧をかける等のケアを実践するきっかけになりました。

また、DFreeは利用者さまの姿勢や体動も見ることができるので、「もう少し体位交換をこまめにしよう」といった指標になります。さらに、体動が多い傾向のある時間帯がわかるので、転倒のリスクに備えることができます。利用者さまの行動の背景を理解することで、職員の負担軽減にもつなげたいと考えています。排泄が自立している方以外は全員DFreeの対象になると考えており、「利用者さまに合った排泄ケア」を施設の強みとしてアピールしていきたいです。

DFree以外にも、私たちは排泄ケアにさまざまな工夫を凝らしています。例えば、Excelの排泄表とバイタルチェック表を施設全体で共有する取り組みです。

以前は部署ごとにデータを管理しており、利用者さまが緊急で受診された際などはデータを各部署に問い合わせて確認する必要がありました。しかし、データの一元化により、医師や看護師へのスムーズな情報共有が可能になりました。記録場所が統一されたことで服薬管理や調整も効率化され、看護師のラウンドの動線も改善されました。

さらに、スキントラブル防止の洗浄液やクリーム、ポータブルトイレの防臭液など、使用する物品にもこだわっています。利用者さまが快適に過ごせる空間づくりも大切にしています。


「大隅半島でナンバーワンの施設」を目指すという強い思いのもと、個別ケアを推進されているおおすみ苑の皆さま。テクノロジーを導入するだけでなく、日々の声かけや成功体験を積み重ねることでケアが定着していったというお話から、私たちも学ばせていただきました。

アナログとデジタルの良い部分を組み合わせ、利用者さま、職員さま、施設全体にとってより良いケアの形を追求するその取り組みは、ICT機器の導入を検討されている方々や、すでに活用されている皆さまにとって、大きなヒントとなるのではないでしょうか。

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