トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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DFree 導入で医療連携に新たな光

有料老人ホーム松山エデンの園

社会福祉法人 聖隷福祉事業団

〒790-0833 愛媛県松山市祝谷6丁目1248 / 介護付き有料老人ホーム

定員169名/一般居室 個室111室・介護居室 個室35室

2024 年 12 月に DFree をご導入いただいた有料老人ホーム松山エデンの園さま。導入後、2 名のご利用者さまにご使用いただきました。
園長の橋本さま、看護師の山吹さまに DFree 導入の背景や今後の展望についてお話を伺いました。
(インタビュー実施日:2025 年 1 月 27 日)

松山エデンの園ロゴ.png

法人内紹介で DFree を知り、トライアルへ

DFree をご活用いただいた背景を教えてください。

聖隷福祉事業団の「横浜エデンの園」でDFree を導入予定であることを聞き、施設内で情報提供する中で職員も興味を持ってくれたので、お試しさせていただきました。DFree のことを知ったときは、正直どのようなものか全く想像がつかなかったのですが、尿のたまり具合の指標になることと、相談に乗ってもらえるサポート体制があることで不安も少なく導入できるのではないかという印象を受けました。
(山吹さま)

尿の溜まり具合が分かるのがとても良いと思いました。(橋本さま)

DFree を導入する前に考えていたのは、膀胱留置カテーテルの抜去に向けて活用できるのではないかということです。膀胱留置カテーテル抜去後に蓄尿が出来ているか、または残尿がないかなどのデーターがケアの参考になると思いトライアルさせていただきました。(山吹さま)

松山エデンの園看護師山吹さま.JPG
松山エデンの園 看護師 山吹さま

DFree を使う前に懸念点はありましたか?

DFree を装着することによる肌荒れと、認知症のある方が外すのではないかという不安がありました。(山吹さま)

山吹さんが実際につけて体験してもらいましたよね。(橋本さま)

実際に自分でも装着してみてそんなに違和感がないことが確認できました。また、トライアルをしていただく入居者さまには DFree 本体を付ける前に装着用シートだけ試しに貼らせていただいて、皮膚トラブルがないことや外さないことを確認してから測定に臨むことができました。(山吹さま)

膀胱留置カテーテルの抜去と自尿の確立に成功

トライアルではどのような結果が得られましたか?

膀胱留置カテーテルを自己抜去してしまった既往があり、身体拘束をせざるを得なかった方にDFree を使用しました。ご本人様の尿意と膀胱内の尿が溜まっている事が合っていたことからトイレ誘導に繋げられたこと、カテーテル抜去を行うことで身体拘束も解除することができご本人様のQOLの向上はもちろんですが職員の意識を変えられたのがとても良かったと思います。

また、「起き上がり通知」と「活動傾向分析」の機能を活用することで、夜間は体動が増えたタイミングで尿意を訴えることが多いとわかりました。体動を早めに感知できてケアに繋げられたのも良かったです。

レポートの活用により、カテーテル抜去後に排尿しきれているかどうかを確認したり腹圧をかける等のケアに反映できたことや、不明点は LINE WORKS で相談しながら取り組めて不安なく使用できたのが良かった、という声が多く聞かれました。

現在、施設内に排尿障害でお悩みの方が多くいらっしゃるので、DFree のデータの活用ができるように職員に周知できるようにしていきたいと考えています。(山吹さま)

頻尿の方や認知症の方が「トイレに行きたい」と仰った時にDFree で尿のたまり具合が可視化されることで、尿意と実際の排尿状況とが一致しているかがはっきりわかるようになったのがすごく大きかったですね。(橋本さま)

DFree 導入をどのようにご検討いただいたのでしょうか?

DFree 活用のきっかけは先ほどお話しした事例の方です。
身体拘束廃止に向けてどのようにしていこうかと身体拘束廃止委員会で多職種で議論していました。
DFree を使用することで身体拘束廃止に向けて活用できるのではないか、ということで最終的に導入することを決めました。(山吹さま)

議論点・懸念点として挙がった点はありますか?

初めて導入する機器なので、私も含めて職員がデータや通知の解釈がわからなかったことです。慣れるまで時間がかかりましたが、試していく中で徐々に慣れていくものだと感じています。(山吹さま)

オンライン受診にも活用

現状得られている初期的な効果はありますか?

「残尿があるかもしれない」という懸念がある方に対してDFree を使用し、排尿しきれていないことが分かった場合は「腹圧をかけて排尿を促すようにしよう」などとケアについて自然と話し合えるようになったのが良かったと思います。

また、聖隷横浜病院泌尿器科の波多野医師のオンライン受診につなげることができたケースもあります。
DFree のデータを根拠として私たちが実践したケアが間違っていなかったと確認できましたし、何より受診介助をする上で、データがあるのとないのとでは全然違いますので、とても良かったと思います。
今後も医療連携が必要なケースでは、DFree のデータを活用しながらオンライン診療に結び付けていければと思っております。(山吹さま)

同じデータを横浜にいる先生にタイムリーに見て診療してもらえるのはとても画期的だなと思います。波多野医師からオンライン診療のご提案をいただき、実際にオンライン診療に繋げることができたことは感謝しています。(橋本さま)

今後のDFree 利用における展望を教えてください。

DFree 委員会のメンバーを中心に活用していきたいと考えています。現在は介護居室のご利用者さま(24 時間の見守りや介護が必要な方)を中心に使用しておりますが、一般居室の方にも活用していきたいという声が上がっています。一般居室にいらっしゃる方は ADL は自立されていますが、少し失禁が見られるようになってきている方や、男性ですと前立腺肥大で排尿困難のある方もいらっしゃいます。

また、おむつを使用されている方についても、排尿間隔があいてしまう方など、それぞれの個別性に応じたケアができるようにしていきたいと考えています。パッドの見直しも進めていきたいです。(山吹さま)

実際こういった新しい機器を導入する時に抵抗感を感じる職員もいる中で、DFreeは皆スムーズに受け入れてくれました。スマートフォンで膀胱の状況がすぐわかって即時にケアに活かせるのがメリットだと感じました

DFree の導入をきっかけに、テクノロジーを活用していくことでデータを根拠にし たより良いケアに繋げられるというのを職員が実感できたのではないかと思います。
(橋本さま)


DFree のデータをもとに膀胱留置カテーテル抜去を実現し、医療連携にも活用されている松山エデンの園の皆さま。活用の幅をさらに広げていただけるよう、今後も一緒に取り組ませていただければと思います。

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