トイレ介護の失敗を減らす排泄予測機器DFree
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職員負担軽減の成功体験を経てDFree導入へ

2024年12月にDFreeをご導入いただいた特別養護老人ホーム厚生センター八雲さま。
職員さま向け説明会を終えて、ご導入後1か月経過し、本格的に運用を開始されています。

施設長の勝部正子さまに、DFree導入の背景やトライアル結果、今後の展望についてお話を伺いました。
(インタビュー実施日:2025年2月6日)


職員でハート_厚生センター八雲.JPG

ハートをお届けする職員のみなさま

職員の負担軽減につながるようにDFree導入

DFreeをご活用いただいた背景を教えてください。

当施設では、今年度から生産性向上委員会を設立し、職員の生産性向上に向けた取組を開始しました。その中で、特に課題にあがっていたのが排泄介助でした。

もともと入居時等に1週間ほど尿測を行っていますが、排泄介助のタイミングが合わないことによって衣類やリネンへの尿汚染があり、入居者さまの不快感、職員の負担感がありました。また、おむつ使用料が前年度よりも増えていたことも課題としてあげられます。そのため、入居者さまの不快感を除去することはもちろん、職員の負担を軽減をして生産性向上に向けてDFreeを導入しました。

どういった経緯でDFreeを知りましたか?

生産性向上に関する取組について調べている際、厚労省の『介護ロボットのパッケージ導入モデル~介護
ロボット取り組み事例集』の中にDFreeを活用している施設の事例がありそこで知りました。初めて見て「すごいな、これがあったらよいだろうな」と感じました。その後、DFreeについて職員に意見を聞き、トライアルをするか検討しました。

成功体験が得られたトライアル

トライアルいただいた背景を教えてください。

DFreeについて職員に意見を聞いた結果、排泄介助のタイミングが合わずに困っている職員がおり、負担を感じていたことからトライアルに参加しました。具体的には、1日に6回トイレ誘導を行っているがトイレで排尿があってもパッドに出ていることが多い入居者さまや、定時おむつ交換をしているが空振りが多い入居者さま、パッド外しがありおむつや衣類への汚染がみられる入居者さまなどです。

チームとして成功例を作っていくことが重要だと考えていたので、実際に職員がデモ機を使用してみて成功体験を得ることで、DFreeの活用につながれば嬉しいと思いトライアルに申し込みました。

DFreeを使う前に懸念点はありましたか?

DFreeを装着した入居者さまが自分で外してしまわないか、装着部分の皮膚がかぶれてしまわないか、尿汚染した場合はどうするのか、費用はどうなのか等、はじめは気になることが多くありました。 実際に使用してみて、思ったほどの違和感や皮膚トラブルもありませんでした。 入居者さまからの言葉としては聞けない部分はありますが、DFreeを外されてしまうことはほぼなく、嫌がられてしまうこともありませんでした。

また、DFreeの活用により、目安の時間に早めに対応する・交換時に腹圧をかけて排尿を促すなどケアに反映することで、 結果的に排泄による不快感が軽減されていると感じています。 装着まわり以外についても、説明会で確認することができ解消できました。

トライアル結果はいかがでしたか?

DFree1台を同じユニットの入居者さま2名に使用し、1名あたり1週間ほど装着して膀胱の見える化を体験しました。トイレ誘導やおむつ交換における空振り率の削減やおむつ外し、衣類汚染の予防につながった結果が得られました。

現場職員さまの声 - DFreeをご利用いただいた2名の入居者さまについて -

Aさま
・空振りなくおむつ交換できた率が、約50~75%から92%と+17~42%向上しました。排尿傾向のみられた時間帯がわかり空振り率が減り、その時間帯におむつ交換することで、早めに対応できておむつ外しの予防につながることがわかりました。
・ご本人がソワソワするような動きが見られる時に排尿傾向のあることがわかり、トイレ誘導のタイミングをつかむことができました。
・姿勢変化後に排尿がみられている傾向がわかり、変化に伴って腹圧のかかる等の刺激で排尿されている可能性があると知ることにつながりました。その後も、おむつ交換前に側臥位に促して腹圧をかけ、排尿を促すようにケアに活かしています。
Bさま
・分析結果と提案内容をもとに夜間のトイレ誘導時間を変更しました(1時から23時半へ)。
・変更前は、おむつ内にパンパンに尿が溜まっており不快感によるおむつ外しがありましたが、変更後はトイレに排尿がみられ、パッド内への排尿がみられても、おむつを外されることがなくなりました。
・職員も衣類等の交換がなく負担軽減につながっています。

サポートにより安心してトライアルできた!

サポートはいかがでしたか?

トライアル中はLINEWORKSで困りごとを相談しながら、チームメンバー間で共有し実施することができました。例えば、排尿されているのに数値「3」の表示がみられた時は、しっかりと装着できているか心配でしたが、「大丈夫です。しっかり装着されていますよ」と連絡があり安心しました。また、「腹圧をかけやすいように姿勢を整える、ウォシュレットで刺激いただくと排尿の促しにつながる」などのアドバイスをいただきました。

DFree使用中にLINEWORKSで相談できること、また、DFree使用後に分析結果と提案をいただけることが、非常にありがたかったです。 なかなか自分たちで分析するところまで時間を確保することが難しいため、非常に助かりました。現在も、分析結果や提案をもとにケアを検討して実施することができています。排尿傾向のある時間帯及び活動傾向が表で可視化されるため、根拠のある対応ができ、成功体験にもつながっています。

現場からの高い評価を受け、DFree導入へ

トライアルからDFree導入の流れを教えてください。

トライアルは、1つのユニットのみで実施しました。排泄ケアにおいて課題を持つユニット職員や多職種でDFreeのトライアル説明会に参加し、その中でトライアル希望の聞かれたユニットで実施しました。正直、DFreeや新しい機器への抵抗感がある職員は多くいて、初めはあまり興味を持っていなかった職員や疑心暗鬼に感じていた職員は少なからずいたと思います。

ただ、トライアル終了後に、 得られた成功体験を共有したところ、他ユニット職員から「自分たちも使用したい」という意見があがりました。 そのため、導入における費用を検討し、レンタル契約をしました。費用面の懸念はありましたが、レンタル契約を継続できることがわかり、来年度も予算に計上しています。

ご導入後のDFree活用状況はいかがでしょうか?

トライアルを実施したユニットとは別のところから使用を開始しています。夜勤者が対応している時間に、尿漏れで衣類やシーツの交換が必要な入居者さまや、眠れずに動かれて転倒を繰り返してしまう入居者さまへの対応に困っているユニットです。すでに、パッドを交換するタイミングを把握することにつながり、職員から喜びの声も聞かれています。

今後についてメッセージをお願いいたします

使用開始して、排尿傾向の時間や体動の原因などアセスメントする目的を職員が持ってDFreeを活用することが、最大限にDFreeの効果を得られる重要な要素だという話になりました。

まずは、職員間でDFreeの使用目的を明確にし、これからも排泄のタイミングをつかむことで、職員の負担軽減につながるように取り組んでいきたいです。


「お一人おひとりの想いに寄り添い、“ ふつうの暮らし ” を提供します。」を実践理念として、入居者さまが自宅での生活と同じように暮らしていただけるようなケアをされている厚生センター八雲さま。
生活の基盤となる排泄分野から、DFreeが皆さまのお力になれるよう、今後も一緒に取り組ませていただければと思います。

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