排泄の悩みは本人にとっても、支える家族にとっても、とてもデリケートで切実な問題です。
今回は、パーキンソン病を患う78歳(取材当時)のお父さまを在宅で介護されている娘さまに、排泄ケアの状況やDFree購入に至るまでの過程を伺いました。
(インタビュー日:2023年11月27日)
基本情報
- 疾患:パーキンソン病/前立腺肥大症
- 介護体制:娘さまがお父さまを介護
夜間の排泄介助が一番の課題だった
——お父さまの排泄に関する悩みが始まったのはいつ頃でしたか?
数年前、トイレに間に合わないことが一度あり、段々と頻発するようになりました。夜の失敗が特に多くなり防水シーツを使い始めましたが汚染してしまうことが増え、最終的にはおむつを使うようになりました。
その後泌尿器科を受診し、前立腺肥大の診断で内服治療が始まりました。父はパーキンソン病もあるので、それによって尿意を感じてからトイレに行くまでに時間がかかって尿が漏れてしまうのではないかと言われました。
——夜間の排泄介助が一番の課題だったのですね。
はい。父が夜中にトイレに起きて、おむつを脱ぎ、用を足し、また自分でおむつを履くまでに30分以上かかっていました。一連の動作で完全に目が覚めてしまって、その後眠れなくなってしまうのが悩みでした。
排泄の話はとてもデリケートで尊厳に関わる部分ですし、夜中のことは本人も記憶が曖昧で何が起きているのか正確に伝えるのが難しく、周囲に相談しづらいというハードルもありました。
——他に実施されていた対策はありますか?
おむつ内で漏れた尿が臀部に流れる不快感が強かったようで、おむつメーカーのコールセンターにおむつの適切な選び方や当て方を相談していました。パッドの陰茎巻きを試したら大体は臀部まで行く前に交換できるようになりましたが、おむつと脚の間に隙間があったりするとシーツに漏れてしまうこともありました。そうすると本人が夜中にシーツを取り換えることになり、負担を感じていました。
解決策を模索する中でDFreeに出会い、介護保険で購入
——DFreeを知ったきっかけを教えてください。
ある日ビジネス誌でDFreeを見かけたんです。「こんな良いものがあるのか」と思って、泌尿器科の先生にも相談したら「いいと思うよ」と言われました。理由はうろ覚えなのですが、その時すぐに購入とはなりませんでした。
代わりに採尿機を購入してみましたが、寝返りを打つ人には適さないことがわかったのと、機器を洗うのが大変そうだったので、結局使わずじまいでした。
おむつメーカーのコールセンターに相談したりして何とか今の状況を改善したいと考えていた時期に、偶然もう一度DFreeの記事を見かけて「そうだ、あれがあった」と思い出しました。使ってみたいと思いケアマネージャーさんや訪問看護師さんに相談しましたが、DFreeのことを知らなかったので、自分で調べるしかありませんでした。
——購入の決め手となったことはありますか?
調べているうちに、「購入時に介護保険が適用されるようになった」という情報を見つけたんです。それが一番の驚きでした。金額面のハードルも下がりましたし、国が認可しているという安心感も大きかったです。
公式サイトからスムーズに無料トライアルを申し込めて、購入までの流れはとても良かったです。
タイミングよくトイレに行けるようになり、睡眠の質も向上
——実際に使用されてみていかがでしたか?
今は夜間だけ使っていますが、そろそろライン(そろそろ通知を受け取る基準となる数値)を7か8に設定することで、漏れる前にちゃんと対応できています。父の睡眠の質も上がり、私も気持ちが楽になりました。
排泄の悩みはとても繊細で、なかなか相談しづらいものです。
DFreeは、そんな声に寄り添いながら、ご本人とご家族の安心と負担軽減をサポートできるよう、これからも努めてまいります。