今回ご紹介するのは、脳出血の後遺症のある72歳(取材当時)の奥さまを在宅で介護されているNさまのケースです。排泄のタイミングが掴めないことや、尿閉(尿がたまっていても排尿できない、または、排尿しにくい状態)の不安を抱えていました。そんな中でDFreeと出会い介護の負担がどのように軽減されたのか、お話を伺いました。
(インタビュー日:2025年8月8日)
基本情報
・要介護度:要介護5
・疾患:脳出血(10年前)の後遺症、短期記憶障害、片麻痺あり、会話はあるが約6時間の車いす以外はほぼ寝たきり
・介護体制:夫(Nさま)が妻を介護(老老介護)
・排泄介助方法:ベッドから車いすに移乗し、エレベーターでトイレに移動
脳出血の後遺症により、排尿タイミングの把握が困難に
——DFreeをご使用になる前の奥さまの排泄状況について教えてください。
本人に「トイレ行きたい?」と確認したときには既に出ていたり、「行きたい」と言われて連れて行っても出ないなど、排泄のタイミングが全く読めませんでした。介護を始めたばかりの頃は紙パンツの上まで尿が上がってきてしまい、上下の服が濡れて着替えが必要になることもありました。パッドのサイズを工夫することで漏れの頻度は減りましたが、横を向くとどうしても漏れてしまいますし、特に夏場は蒸れやすいので、何とか改善したいと考えていました。
また、後遺症の影響でうまく排尿コントロールができず尿閉になったこともあり、泌尿器科を受診していました。
排尿の記録とパターン把握ができる機器を探して
——DFreeを知ったきっかけは何ですか?
以前、排尿したタイミングを知るために赤ちゃん用のおむつセンサーを使ったことがあったのですが、ブザーが鳴り続けるのが気になって使うのをやめてしまいました。
尿閉で泌尿器科を受診したときに、看護師さんから「排尿量と時間を記録してパターンを把握すると、介護の精神的な負担が減る」とアドバイスをもらいました。そこで「尿漏れ 監視」といったキーワードで検索し、DFreeを見つけました。
——DFreeの第一印象はいかがでしたか?
「すごく小さいな」というのが最初の印象でした。こんなに小さくて大丈夫だろうか、と不安もありましたが、4つの超音波センサーで膀胱を見て、専用のタブレットにデータを送る仕組みだと知り、尿のたまり具合が目で見てわかることで、介護者の負担がかなり減るだろうと感じました。
膀胱の状態がわかることで尿閉の不安も軽減!
———DFreeを使い始めて、どのような変化がありましたか?
DFreeを付けている間のデータをグラフで確認したところ、日中はほとんど尿が漏れていないことがわかりました。起きている間は尿をためることができているのだと思います。
一方で夜は、多いときで3回ほど排尿があり、排尿量も1Lを超えることがあります。熟睡すると、気づかないうちにパッドに出てしまうのだと思います。DFreeの通知が鳴ったら起こしてトイレに行くようにしていますが、後遺症の影響で尿がたまっていても出なかったり、既に漏れていたりすることもあるので、トイレでの排泄に成功するのは4回に1回くらいです。それでもDFreeを使い始めて一番よかったと感じているのは、尿閉の不安が軽減されたことです。DFreeの数値が長時間高いままで推移しているのに全く排尿がない場合、尿閉に近い状態かもしれないと予測できます。日々記録している排尿量とDFreeのデータを比較することで、膀胱の状態を評価するための貴重な情報源になっています。
目で見て膀胱の状態がわかるのがDFreeの一番良い点だと思います。尿意があるかどうか本人が正しく伝えられるとは限らないので、機械でモニタリングできるのは非常に良いですね。介護する側にとっては、とても安心感があります。ただ、テープによるかゆみで剥がしてしまうので使用中止することもあり、少し安定するまで外す時があります。
私のような老老介護の場合は介護者もだんだん年を取っていくので、DFreeのような機械に頼ることも、これからの介護ではますます重要になってくるのではないでしょうか。
DFreeが提供する「膀胱の状態の見える化」が、介護をする方の負担を軽減し、介護が必要な方にとっても安心できる生活へと繋がっていることを改めて感じました。DFreeは今後も、今回お話を伺ったNさまのように、介護負担の軽減と健康管理の両立をサポートすることで、より多くの方の生活に寄り添っていきたいと考えております。
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